2020年7月 太陽国体のモニュメント(鹿児島市与次郎2丁目)

202007

昭和47年、第27回国民体育大会が鹿児島県で開催された。

南国で開催される大会を象徴した「太陽国体」の名称は現在も受け継がれ、県内各地の競技場や体育施設などではその名を刻んだモニュメントなどに触れることができる。

太陽国体のメインとなる秋季大会は、10月22日からの6日間、鹿児島県内21市町、57会場で展開された。他にも夏季大会が9月17日から4日間、公開競技として屋久島で山岳登山、鹿児島市で芸術祭も開催されている。

全国の都道府県から約1万7千余名の選手らが参加して競技を行い、鹿児島県選手団は天皇杯と皇后杯の両方を獲得するという優秀な成績を残している。優勝種目としてはホッケーの高校男子、体操の高校団体女子、弓道の一般女子、剣道男子の高校と教員などがある。

その太陽国体開催に向けて、鹿児島県内各地で公共施設や交通の整備が進み、特に開閉会式や陸上競技が行われる与次郎ヶ浜一帯は大きく変貌した。そして誕生したのが、陸上競技場横に設置された「太陽の讃歌」のモニュメントである。

モニュメントの完成は開催年の8月で、鹿児島県民はもちろん、日本宝くじ協会、鹿児島港湾土地株式会社などからの寄付や助成金によって建立されている。モニュメントの彫刻を製作したのは本郷新氏。北海道の出身で、特に道内の野外施設に数々の作品を残していて、函館の石川啄木像などが有名である。

モニュメントの基底に据えられたプレートには、建立の主旨が刻まれている。それには「明るく たくましく うるわしい 県民性の創造をめざした太陽国体。第27回国民体育大会の開催を記念して、南国の太陽のもと 明日の郷土をになう若人のはつらつとした躍動美を象徴したモニュメントをここに建立する」とある。

モニュメントは、まさにそれをみごとに表現した躍動感あふれる作品として大空のもとにある。

ぜひ競技場をおとずれた際には、このモニュメントもじっくりと観賞していただき、太陽国体という鹿児島らしい名称の大会が行われたことを振り返っていただきたい。